先日、ひらくPCバッグととれるカメラバッグを購入したことを記事にしました。
kotomono.hatenablog.com
さらに、ひらくPCバッグのレビューもしてみました。
kotomono.hatenablog.com
今回は、「とれるカメラバッグ・ライトグレー」のレビューを連々としてみたいと思います。
やはり、実に気持ちのいい使用感に流石の一言でしたよ!
とれるカメラバッグライトグレーの外観
正面は特徴的なデコレーションポケットが大部分を占める
バッグ正面にはデコレーションポケットがその大半を占めています。
ここに物を入れてバッグをデコレーションすることで、無機質になりがちなカメラバッグに個性を生むことを目的としています。
とれるカメラバッグの遊びゴコロに優れた点です。
ただし、中に入れるものに付いては極力薄いものを入れることをおすすめします。
ちょっと厚みのあるものを入れ続けると痕がつき、ビニール部分が伸びてしまいます。
キレイに使おうとする場合は注意が必要な点です。
上部フラップ部分は思っているよりも小さめ
カメラを出し入れするフラップ部分です。
バッグ内部は非常に大きく、見た目以上の収納力がありますが、カメラを出し入れするフラップ部分は一眼レフを出し入れするには少し窮屈です。
このフラップを開いたままで使うことを想定したバッグですので、上部全体をフラップにすることができなかったのでしょう。開いた状態でも安定するための構造にするため、フラップ部分を小さくする必要があったのだと思われます。
そのため、一眼レフ等の大きな物を取り出す際に引っかかってしまうことが多々あります。
防水素材の記事と止水ファスナーを採用し、雨には無敵なカメラバッグ
とれカメはカメラバッグとしてはめずらしい止水ファスナーを採用しています。
また、バッグ本体は帆布素材に撥水加工をしている特殊な素材ですので、雨には滅法強いカメラバッグとなっています。
突然の雨などに遭遇した場合でも、とれカメであればカメラ機材を濡らしてしまう心配がありません。
カメラやレンズは精密機械ですし、たとえ防塵防滴対応のカメラであっても必要以上に濡らす必要はありません。
その点で、とれカメは普通のカメラバッグに比べて圧倒的な安心感があります。
とれカメライトグレーの改善点、メイン収納部のファスナーが緩やかになった
メイン収納部は止水ファスナーをグルリと一周させて開けなければいけません。
初代のブラックバージョンのとれカメは角の部分のR(アール)がきつかったため、ファスナーが開けづらいばかりでなく、負荷がかかることによりR部分の破損がよく見られていました。
そこで、ライトグレーバージョンのとれカメはこのR部分の緩めて再設計することで、ファスナーが開けやすくなり、ファスナーの破損にも対応してきました。
ほんの僅かな改善点ですが、スーパーコンシューマーのモノ作りに対する姿勢が現れている部分だと思います。
背面のポケットにはちょっとしたものやフラップも収納可能!
本体背面部分にはファスナー等の付いていないポケットが付いています。
ここにはパンフレットやチラシ等、薄いものをしまっておく場合に使用することができます。
ただ、本来の使い方はメイン収納部のフラップを収納するポケットとして使用します。
このようにフラップを収納してしまえば、メイン収納部が開きっぱなしになり、すぐにカメラを取り出したりしまうことが出来ます。
バッグを体の前に配し、このようにフラップを閉まってしまえば、すぐに写真をとることができ、大事なシャッターチャンスを逃すことがありません。
メーカーではこの状態をスタンバイモードと呼んでおり、とれカメを利用する最大の特徴となります。
バッグの内部は想像以上の広さ
バッグの入り口の狭さを言いましたが、内部はとても広く、たくさんの機材を収納することができます。
70-200mm F2.8のレンズも、ちょっと無理矢理ですが収納することが出来ます。
また、標準レンズ程度であれば、カメラ本体に装着したまま、レンズを下にしてバッグの中に入れることが出来ます。
レンズを付けたカメラ本体、交換レンズ2〜3本、ブロアーや予備バッテリーも余裕で飲み込んでくれる収納力がありますので、カメラ専用のバッグとしては100点満点でしょう。
ただ、お出かけ先で何か荷物が増えた場合に、それを収納するほどの余裕はもちろんありません。
内部をわけるパーテーションも標準で3枚付属していますので、これ以上追加する必要もありません。
前面のポケットにはMBA11インチが収納可能!
前面の止水ファスナー付きのポケットにはMBA11インチがジャストサイズで収納可能です。
これ以上大きなPCの収納は難しいので、MBA11インチをもっている方は、積極的に持ち運びができ、とれカメを存分に堪能することができるでしょう。
背負ったときに体にフィットする秘密は斜めに配置されたストラップのおかげ
カメラを取り出しやすく撮りやすい設計であるとれカメですが、持ち運び時に疲れにくいというのも特徴の1つです。
その秘密が、この斜めに配置されたストラップのおかげです。
計算された絶妙な角度により、背中に背負った際に体にフィットする構造で、長時間の持ち歩きにも疲労感が少なくなります。
ストラップの長さを調整するのはデュアルアジャスターで自由自在
背負った際に体にフィットさせるよう、ストラップ部分にはデュアルアジャスターを採用し、ストラップの長さを自由に調整する事が可能です。
これにより、まるでメッセンジャーバッグのように背負うことが出来、バッグと身体の一体感を得ることが出来ます。
ピッタリと身体に吸い付く感覚は、普通のカメラバッグでは味わうことが出来ません。
このストラップには大きなバックルがついておりストラップを自由に取り外すことができるのですが、不意の操作でバックルに触ってしまった場合の落下が怖いところでもあります。
そこで、バックル部分をアクセサリーロープで固定することで、落下の不安をなくしています。
とれカメを利用していてバックルを取り外す機会は…あまりありません。
ですので、私はバックルを固定してしまうことで、落下の不安をなくすことにしました。
実際は使用していてバックルに触れて落下させてしまったことはありませんので、用心のしすぎでもあるのですが。
とれカメの使用感レビュー
小型軽量のお出かけ用カメラバッグ
とにかく小さくて持ち出しやすいカメラバッグです。
ちょっとしたお出かけ時にも気兼ねなく持ち出せるサイズ感です。
また、スタンバイモードにしてしまえばカメラの取り出しも容易で、まさにシャッターチャンスを逃すこともないでしょう。
止水ファスナーの硬さが最大のデメリット
防水性能を高めるために採用されている止水ファスナーですが、これは構造上開け閉めに力が必要となってしまいます。
ですので、片手でファスナーを開けることは容易ではありませんし、両手で力を込めてファスナーを開け閉めする必要があります。
速写性を売りとし、撮りたいと思ったときにすぐ撮れるはずのとれるカメラバッグですが、この止水ファスナー1つで損をしてしまっています。
たしかに、スタンバイモードになっていれば最高の速写カメラバッグですが、そのスタンバイモードにするのがワンテンポ遅れてしまうのです。
機能性と防水性のせめぎ合いとでも言いましょうか、痛し痒しです。
せっかくの機能が、自らの機能によりスポイルされているという点は、正直残念な点です。
まとめ
スーパーコンシューマーのカメラバッグ第一弾ということで、このカメラバッグからスーパーコンシューマーが世に出てきた感があります。
実際に背負っている時の疲れにくい設計と、スタンバイモードからの速写性は流石の一言です。
一眼レフカメラとレンズ3〜4本を持ち運ぶことができるほどの収納力もありますので、お出かけから本気撮影まで幅広くこなしてくれます。
また、その高い防水性能で大切なカメラ機材をしっかりと守ってくれることでしょう。
ただ、硬すぎる止水ファスナーによりスタンバイモードにするまでにワンテンポ遅れてしまうのが唯一の残念な点でもあります。
その点だけを享受できるのであれば、これほど素晴らしいカメラバッグもあまりないのではないでしょうか。
ひらくPCバッグのあまりの使いやすさに使用機会のあまりないとれるカメラバッグですが、悪天候時のお供としてこれからも大事に使用していきたいと思います。
以上、『とれるカメラバッグライトグレーをレビュー!まさに取れる・撮れる、カメラバッグの新しい形を体感する』でした。