「HATSU-Pro」の着弾からすっかり気に入り、聴き続けています。
箱出し状態でも十分に好みの音でしたが、実再生を含め10時間程エージングが進みましたのでファーストレビューをしておきます。
先に入手していたT-500Proよりも先にレビューするとは思ってもいませんでした。
HATSU-Pro レビュー
外観、付属品
付属品は控えめです。
イヤホン本体とイヤーピースが2種類のみです。
ただ、まだ発売されていないイヤーピース「Bee」が付属します。
完全ワイヤレスイヤホン用に作られた小型のイヤーピースとのことで、小さい筐体のHATSUとの相性が良いそうです。
一方、HATSUに標準装備されている名もないイヤーピースですが、こちらは個人的に手持ちで一番装着感が良いイヤーピースになってしまいました。
写真の通り、ステム部分のフィルターは、通常のHATSUは「銀フィルター」が標準ですが、HATSU-Proは「銀フィルター」に「黒フィルター」が重ねてある様に見えます。
HATSUとHATSU-Proの調整がどのようなものかは好評されていませんが、まさかこの部分だけ…ではないですよね。Andyさん、教えてください。。。
ケーブルはリケーブルできず、材質は「よくあるケーブル」です。
決して高級感はなく、ひっかかりもあり、タッチノイズも乗ります。
視聴環境
・イヤーピースは「HATSU-Proに付属のイヤーピース(名称不明)」
これまではfinal Eタイプ CLEARとの相性がよく、基準イヤーピースとして使用してきましたが、ただの付属イヤピースがfinalを超えてきました。
今後の基準イヤーピースとなり得る性能です。
・ケーブルはリケーブルができないので、、、残念。
・DACに「Sabaj D5」
アンバランスもバランスも私には十分すぎます。
・音源は「YouTube」
誰でも同じ音質で聞けるように、試聴時は必ずコレ。
音質
私は基本的にエージングで音質は変わると思っています。
それは、イヤホン本体の音質変化はもちろんのこと、人間の耳や意識のエージングも進むという意味で、です。
今回は、某エージングプログラム(1時間)を5回と、実際に音楽を視聴することの計約10時間でのレビューとなります。
肝心の音質はというと、箱出し状態では低音中心で、音場が比較的狭いという印象でした。
そんな中でも解像感は十分にあり、一聴して良い音!という感想でした。
その後、わずか10時間程度のエージングでも十分に音質の変化を感じることができました。
低音の強さに加え、ボーカルがはっきりと前に出るようになりました。
また、高音のキラキラ感も増し、すべての音が過不足なく主張するようになりました。
もともと十分であった解像感もさらに増し、すっきりと見通しがよく、透き通る音になりました。
音場の狭さと定位に関しては必要十分ですが、さすがに同社のT-500Proには及ばずといったところ。
ただ、それ以外は決して負けていないような気も、、、むむ。
むしろ筐体が小さく、装着感もいいため、HATSU-Proを積極的に使いたくなっています。
これだけのポテンシャルを秘めているイヤホンなので、ぜひともリケーブルバージョンも開発してほしいのが正直なところ、いかがでしょうか。ちょっとくらい高くなっても買わせていただきたいです。はい。
さらに、HATSU-Proは一般的なスマホでも十分にその高音質を堪能できます。
イヤホン本体とケーブルに駆動力がほとんど必要ないためでしょうか。普通のスマホでこれほどの音が聴けるのは初めての体験で衝撃的でした。
評価
販売価格(3,800円)を考えると考えられない音質です。
5,000円以下のイヤホンでは、最もおすすめできるイヤホンです。
むしろ、ケーブルへのこだわりや、それ以上の沼に入らないためにも、安価でいい音のイヤホンを探している方には、積極的におすすめします!
高音:☆☆☆☆★(4.5)
中音:☆☆☆☆☆(5)
低音:☆☆☆☆☆(5)
音場:☆☆☆☆ (4)
定位:☆☆☆ (3)
評価:☆☆☆☆☆(5)
好み:☆5
コスパ:☆5+++
おススメ:☆5+
通常版のHATSUも買ってしまうと思います。比べてみたいので。
発売が控えているT-1000も間違いなく買ってしまうでしょう。
ダルマオーディオ、恐るべしですよ。
ちなみに、付属のポーチにはダルマオーディオのブランドである『Vento Conductor』のロゴが入っています。
なんて事のないポーチですが、地味にうれしいです。
さらに、商品が梱包されている緩衝材にもロゴが。
これにはこだわりさえ感じられました。
これ、普通に配送業者である佐川急便のステッカーの裏に隠れていますので、気が付かない人も多いと思います。
思わず捨てられなくなりました。