「アルミ筐体版T-1000試作機」
Twitterでのみ告知された、ダルマオーディオの新作「T-1000」のアルミ筐体版試作機が到着しました。
希望者全員が購入することができず抽選となりましたが、運に恵まれました。
また、当選しても、4種類あるカラーリングのどれが来るかわからないというガチャ要素まで盛られています。
そんな中で到着したT-1000ですので、まずはファーストインプレッションを。
アルミ筐体版T-1000試作機 ファーストインプレッション
外観、付属品
付属品はいつもの通り、ダルマオーディオの1ファンとしては慣れたものです。
「イヤホン本体」、「ケーブル(-骚II-)」、「イヤーピース4種類」と「音質変更用フィルターシール」です。
イヤーピース4種類は、以前購入した「T-500Proアップグレードキット01」に付属していたものばかリでしたので真新しさはありませんでした。
ただ、初めてダルマオーディオに触れる方にはイヤーピースだけで数日楽しめると思います。
ケーブルは普通に常用できます。
T-1000の中高音を必要十分に強調しながら協調してくれます。
アンバランス接続のために新たなケーブルを用意する必要も特にないでしょう。
もちろん、低音ブーストに銅ケーブルを組み合わせるのも正解ですよ。
視聴環境
・イヤーピースは「HATSU-Proに付属のイヤーピース(名称不明)」
これまではfinal Eタイプ CLEARとの相性がよく、基準イヤーピースとして使用してきましたが、ただの付属イヤピースがfinalを超えてきました。
今後の基準イヤーピースとなり得る性能です。
・ケーブルは「NICEHCK GCT4」4.4mm バランス接続
安価で高音質、元々のイヤホンの音色を崩さず、ブーストしてくれる。
アンバランスもバランスも私には十分すぎます。
・音源は「YouTube」
誰でも同じ音質で聞けるように、試聴時は必ずコレ。
音質
私は基本的にエージングで音質は変わると思っています。
それは、イヤホン本体の音質変化はもちろんのこと、人間の耳や意識のエージングも進むという意味で、です。
今回は、箱出し(?)状態でのインプレッションです。
手持ちの共有筐体でもある「KBEAR BELIEVE」「T-500 Pro」「 T-500(山崎はるかコラボバージョン)」と比較しならが聴いていきたいと思います。
T-1000の音質は一言でいうと「中高音を中心とした非常に見通しの良いスッキリサウンド」です。一言ではない。。。ですか。
価格に見合わない素晴らしい音だと言い切れます。
低音域はこのイヤホンにおいては一番控えめな印象を持ちます。
もちろん、決して鳴っていないわけではなく、むしろ普通のイヤホンに比べると十分に強調されるほど鳴らしてくれます。あくまでも中高音と比べれば、です。
大きな音を鳴らせばいい!のドンシャリ音ではなく、非常に分離感が良く音の輪郭がはっきりしているので、一聴して少ない量感に感じられますが、その少なく感じる量感と引き換えにスピード感に優れているため、聴き疲れのないスッキリとした低音を楽しむことができます。
一般的に低音を強調したイヤホンは、低音に余韻をもたせることで強さを表現していることが多いのですが、T-1000は切れ味鋭いナイフで切ったような低音感とでも言いましょうか。こんな低音は初めてかもしれません。
この低音を知ってからT-500Proを聴くと、余韻の良し悪しが気になり始めます。低音をガンガンイキたいときはT-500Proですけどね。さらにガンガンはT-500ですが。
中音域は高音域と同等にこのイヤホンの主戦場です。
ボーカルの息遣いまで聴こえるような表現力です。
Billie Eilishの「bad guy」なんて、シビレますよ。
解像感が高く、すっきりはっきり聞こえます。
すこしだけ奥まった感じはあるかな。
高音域はT-500Proと最も差別が図られ、このイヤホンの協調されている部分です。
こちらも他の音と同様、非常に解像感が高く、すっきりと見通しの良い音でまとめられています。
素晴らしい高音域を持つイヤホンには共通ですが、ハッキリと高音が協調されるわりに、サ行やシンバルの刺さりはないという絶妙な味付けがあります。このイヤホンもその味付けを見せてくれます。
高音の傾向は、同じ筐体のBELIEVEの評価が高く、こちらに寄せた音作りをしたのでしょうか。(そもそも振動版の共通性が明かされていませんが)
非常に似通った高音を楽しむことができます。ただ、BELIEVEに比べ、低音域や中音域が協調されているため、総合してBELIEVEと同じ音は楽しめません。当たり前ですが。
でも、音楽を楽しむのであればT-1000の方がおススメです。
音場や定位はまだ語れる程聞き込めていないので後日レビューする予定です。
その他
フィルターはT-1000は黒フィルターが標準装備ですね。
T-500Proは、後からKBEARの白フィルターを張り付けています。
これらを変えながら楽しむのも、新しいイヤホンの遊び方ですね。
ケーブルが刺さるジャック部分は明らかに改良が見られます。
これまでは、刺さりにくく抜けやすいという弱点がありました。
T-1000のジャックは入り口が若干広く、奥が狭い構造なのかもしれません。
ちょっときつすぎる感じもありますけど。
評価
18,000円
試作機としての特価らしいので、製品版はもう少し値段が上がるのかな。
普通に考えてイヤホンの値段としてはありえないくらい高いですよね。
ただ、イヤホンを趣味としていると、この音でこの価格なら安いと。
うーん、高みはどこへ。
T-1000とT-500は、音の傾向が全く違うのでこれからも第一線で使い続けられそうですが、T-500Proは持ち前の定位を活かした活躍に限定されてしまうのかな。
BELIEVEはちょっと別次元ですけどね。(入手性も含めてですが。
T-1000ファーストインプレッション時
高音:☆☆☆☆☆(5)
中音:☆☆☆☆★(4.5)
低音:☆☆☆☆★(4.5)
音場:確認中
定位:確認中
評価:☆☆☆☆☆(5)暫定ですが
好み:☆5
コスパ:☆4
おススメ:☆5