入手からずいぶんと時間がかかりましたが「ダルマオーディオ セレスティアル」のレビューをしてみたいと思います。
T-500とT-500Proの経験から、ダルマオーディオの製品はコラボモデルの音が非常に良いため、期待も込めての購入だったのですが、まさに期待とおりでした。
ダルマオーディオ セレスティアル レビュー
視聴環境
視聴環境が以前から変化しています。
アンプを導入し、DACをワンランク下げています。
・イヤーピースは「final Eタイプ CLEAR」
イヤーピースも様々試しましたが、音質と装着感を考慮したところ、こちらのものが今の自分に合っています。
・ケーブルは「Daruma Audio 燦爛-SANRAN-」3.5mm アンバランス接続
全音域を変に強調することなく高めてくれるケーブル。素直な音質と、ケーブル自体の軽さから、長時間の視聴にも適しています。
・DACに「LOXJIE D10」
Sabaj D5の導入で眠っていましたが、TOPPING L30との組み合わせで見事復活を果たしました。
・ヘッドフォンアンプは「TOPPING L30」
新たにアンプを導入しました。といっても、昨年の8月から稼働していました。DACのLOXJIE D10と組み合わせると、これまで使っていたSabaj D5単体よりも明らかに「良い音」を体感できました。
・音源は「YouTube」
誰でも同じ音質で聞けるように、視聴時は必ずコレ。
ということで、「PC → LOXJIE D10 → TOPPING L30 → 燦爛 → セレスティアル」での視聴環境です。
音質
私は基本的にエージングで音質は変わると思っています。
それは、イヤホン本体の音質変化はもちろんのこと、人間の耳や意識のエージングも進むという意味で、です。
今回は、意識的なエージングはしていませんが、通常使用で勝手にエージングはある程度進んでいると思います。
手持ちのイヤホンとの比較になりますが、一言でいうと「イーサリアルを寒色寄りに味付けし、解像感を増したもの」「Believeの良さをそのままに粗さを削り取り、ブラッシュアップしたもの」というのが感想です。
Believeは「圧倒的な高音の清涼感で、定位はやや不明確だが、どこまでも広がる音場の広さが魅力」です。
対して、セレスティアルは「高音域は凄まじい精鋭感にも関わらず破綻せず、澄み渡るボーカルが高音域と同居する。」といったところです。
これまではBelieveが高音最強イヤホンと思っていましたが、個人的にはセレスティアルの方が断然好みです。
Believeは「Believeの音」があるので、こちらも大好きですけれど。
ボーカルの中音域は鋭い高音域に引けを取らず、主役としてしっかりと前に位置します。
息遣いまではっきりと表現されます。
ボーカル用のイヤホンとしても断然おススメです。
中高音が特徴的なイヤホンのためか、低音域は控えめです。ドンシャリ好きにはあまりお勧めできません。
評価
箱出しでは高音中心の寒色系イヤホンでしたが、エージングにより全域がパワフルな楽しいイヤホンに見事に化けました。
販売価格(約5,000円)を考えると破格の音質かと思います。
高音:☆☆☆☆☆+(5+)
中音:☆☆☆☆☆+(5+)
低音:☆☆☆ (3)
音場:☆☆☆ (3)
定位:☆☆☆☆ (4)
評価:☆☆☆☆☆+(5+)
好み:☆☆☆☆☆
コスパ:☆☆☆
おススメ:☆☆☆☆☆
以下は個人的な評価の比較です。
なお、フィルター変更バージョンは、
中音5
低音4
音場5
と、音質の違いを楽しむことができます。
発売が迫っている一般販売用のセレスティアルは、フィルター交換バージョンの音質に調整されているようですので、六花モデル所有者も音の違いを楽しめそうです。