SIGMA 35mm F1.2 DG DNをSONY α9の標準レンズとして利用しています。
写りにはもちろん何ら不満はないのですが、持ち運びの重さが気になることが出てきました。
そこで、もっと軽くてスナップ撮影に適したレンズを検討していたところ「SIGMA 40mm F1.4 DG HSM」を購入する運びになりました。
はい、35mmよりも大きく重いレンズを購入することになってしまいました。
代わりのレンズを探せば探すほど、「SIGMA 40mm」の魅力に抗えなくなりましたので。
SIGMA 40mm F1.4 DG HSM ファーストインプレッション
第一印象としては、「画面全域の均一な高画質」と「大きく重い」という一般的なものになります。
また、DSLRに最適化されて設計されたレンズであるためか、AF精度に関してはミラーレス専用設計のレンズに比べて、若干ですが信頼感がない印象があります。
ただ、ほとんど気にならない程度ですので、圧倒的な描写力に比べれば些細なことです。
SIGMA 35mm F1.2と比べた印象は、F値が半段暗い代わりに
「画面全域が均一で高画質」
「色収差をはじめとする各種収差が良好に補正されている」
「良好なボケ味」
という印象を受けました。
画質に関して。
35mmはもちろん素晴らしい画質なのですが、一般的なレンズの性能と同様に“中央に比べ周辺の画質は一歩劣る“という当たり前の性能でした。
しかし、40mmに関しては流石のシネレンズ設計といったところで、中央と周辺の差が非常に小さくなっています。開放から画面全域が完全に使える画質です。このようなレンズは今までに体験したことがありません。
収差に関して。
特に色収差の補正が素晴らしいと思います。金属の淵や木の枝など、ほぼ軸上色収差が発生しないという異次元の光学性能です。
流石の35mmもここまでは補正されていませんので、後処理なしで完成されている光学系はSIGMA 40mmの美点です。
ボケ味に関して。
標準域のレンズとしては格別に滑らかなボケ味だと感じました。
まるで“望遠レンズのそれ“というと言い過ぎでしょうが、ざわつきやすい背景でもうまく描写してくれます。
総じて、開放バカには最高のレンズだと思います。画質向上のために絞りを絞る必要が一切ありません。
今は入手したばかりですので、まだまだ使い込みが足りませんが、今後の活躍が楽しみで仕方がないレンズになりました。
おかげで、バッグの重量はさらに増しましたが。