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調べたことをまとめ、買ったものをレビューする日常的ブログ

持ち出しの便利さから、トラベラーズノートのパスポートサイズも常用してみることに

トラベラーズノートを使う理由はなんですか。
一枚革のかっこよさ?
リフィルの自由度?
流行り?

スマホ全盛の現代で、あえて文字が書きたいという衝動から手帳生活を始めてみたいという欲求に駆られ、手帳の購入を検討し始めました。
そんな思いの中で検討をした手帳の中でも、異質な存在だったのがトラベラーズノートで、その魅力に一瞬で魅了され、トラベラーズノート生活が始まったのでした。

このノートにはレギュラーサイズとパスポートサイズが存在しており、そのどちらも購入し使ってみた結果、中間でもある自作の文庫サイズのトラベラーズノートを愛用し続けていました。
kotomono.hatenablog.com


しかし、毎日持ち歩く手帳だからこそ、持ち歩くカバンへの収まりの悪さが気になることが度々あり、サイズが大きいことで持ち出さない機会があるとすれば、それは本末転倒であろうということから、この度、改めてパスポートサイズを使い倒してみようという思いになりました。

実際に、パスポートサイズのトラベラーズノートを使用してみて思うことを書いてみたいと思います。
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率直な感想は「持ち出しに優れ、書き込み量が物足りない」

一月ほど使ってみた感想は「もっと自由に書きたいな」というものです。
もちろん、リフィルのサイズ自体が小さくなっているので、書き込める物理的な量が減っているのはもちろんですが、それ以上に「ムダなことを書くのがためらわれる」のです。

例えば、ライフログを書き留めるとして、大きな紙と小さな紙があった場合、一日に起こった出来事のなかで、大きな紙であればそれこそトイレに行ったことから、電車に乗ったこと、朝ごはんの詳しい内容や、寝る前に爪を切ったことなど、一日の出来事をすべて書ききるだけのスペースがあるので、朝からの行動をなんでも自由に気兼ねなく書くことができるのです。
しかし、小さな紙であれば、書けるスペースが限られるため、「こんなどうでも良いことは書かない方がいいのでは」

書き込み量の問題は、書き込む万年筆をプロスケにすることで解消する

ということで、物理的にリフィルが小さくなったことで紙に書き込める量が減ったわけですが、簡単な方法で解決してみました。
それは、万年筆をペリカンM600から「NAGASAWAオリジナル万年筆 PROSKE/プロスケ」に替えることです。

M600はFニブで、国産ニブと比較して圧倒的に太いため、小さな手帳との相性が悪く、パスポートサイズのトラベラーズノートでの使用は少し難しいと感じられました。
その点、ナガサワ文具センターオリジナル万年筆である「プロフィットスケルトン(通称プロスケ)」は、EFニブを所有しているのですが、こちらは正に極細のニブですので、小さい文字を苦もなく書くことができるのです。
この事により、小さなパスポートサイズでさえ、実に快適に使用することが可能となりました。

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毎日の持ち歩きにはベストなサイズ感が、パスポートサイズの最大の利点

トラベラーズノートを検討している方は、レギュラーサイズにするかパスポートサイズにするかが最大の悩みであるかと思います。
スケジュールの管理等、毎日手帳を持ち出す必要がある方は、間違いなくパスポートサイズをおすすめします。
取り出しも書き込みも軽快なサイズで、これからも楽しく利用できそうです。

ボダムの電動コーヒーミルの使い方を工夫したら、静電気を気にする必要がなくなった

先日、BodumのBISTROを購入した記事を投稿しました。

kotomono.hatenablog.com

エアロプレスに対応した細挽きができる機種として、毎日のコーヒタイムに大活躍中です。
明らかに手挽きのときよりもコーヒーを飲む機会が増える結果となっています。

また、この電動ミルは「静電気が発生しにくいガラス製の粉受け」を採用している点も気に入っているところです。
その粉受けを、購入から数日間は商品の使用方法に従って使っていました。

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この写真の通り、粉受けには上蓋と、粉受けの滑り止めがゴム製でできているのです。

もちろんこのまま使っても性能自体に問題はありませんし、むしろ正しい使い方なのですが…。

現在はこのように使っています。

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ゴム製の上蓋と滑り止めを外して使っています。

この状態でも、コーヒーを挽く際に粉がこぼれることなく、更に上蓋に粉が付着することもないため、圧倒的に便利に使用できています。
また、粉受けを洗う際にも、滑り止めのゴム巻きを気にする必要がないため、常に清潔に取り扱うことができるのです。

本来の使用用途とは少し違うのですが、この状態でも全く使用に問題がありませんので、この商品を持っている方はぜひお試しいただければと思います。
また、静電気に強い電動コーヒーミルを検討している方にも、大変おすすめできる商品となっています。
もちろん、手挽きとは全く比較にならない美味しいコーヒーを淹れることができますよ!

富士フイルム”FUJINON XF 56mm F1.2 R”は魔法のレンズ

富士のXマウントを使うにあたって、最もおすすめできるレンズといえばこのレンズで間違いないでしょう。
ポートレートに最適な超高速レンズです。

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FUJIFILM X-T20
FUJINON XF 56mm F1.2 R

メイン被写体でもある子どもたちを撮影するのには本当に最高のレンズです。
また、X-T20との組み合わせも最高となっています。
まず、位相差AFでの動態撮影が快適に行える点です。
これは同レンズの別バージョンでもある「APD」では不可能な点でもあります。
APDレンズでは位相差AFを使うことができず、コントラストAFのみの使用となってしまうのです。
機構上仕方がない点でもありますが、無印56mmの優れた点であることは間違いありません。

その他、超高速レンズであるため日中の撮影には高速SSが必要になるのですが、X-T20であれば電子シャッターでSS1/32000まで対応可能で、晴天時でも開放撮影をどんどん使うことができます。
もちろん、暗い環境化での開放F1.2の威力は言うまでもありません。

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FUJIFILM X-T20
FUJINON XF 56mm F1.2 R

これほどの大口径レンズであるにもかかわらず、レンズ重量は”405g”なのですから、APS-C専用設計の強みはフルサイズの意味をも考えさせられます。
このように、性能と重量のバランスが優れている点も、富士フイルムで行こうと思える点でもあります。

究極のカメラバッグはただの袋?ブロガーズトートはやはり最強のトートバッグだった

最近は増えすぎたカメラバッグの整理をするようにしています。
もちろん、用途や場所によって使い方が異なりますので、一つのカメラバッグに絞り込むことはできません。
ですが、あまりにも持ち出しのないカメラバッグが増えていくのも困りものですの で、思い切って本当に必要なのかを考えてみることにしました。

使用中のカメラバッグ

マスタートラベラーズカメラバッグ

現在一番利用頻度の高いカメラバッグになります。
普段はメッセンジャータイプとして、重量級の荷物を持ち運ぶ際にはリュックタイプに変形させて使用できるため、どんな場面、荷物でも使用することができるカメラバッグです。
カメラバッグ自体が大型なため、少し大げさすぎる感はあります。
手放すことは全く考えられないカメラバッグです。

Acru Bono

レザーのカメラ製品を取り扱うアクリュのショルダーバッグであるボノです。
フルレザーの所謂おしゃれバッグの部類ですので、所有感は抜群ですが、実用面でいうといまいちかもしれません。
容量としてはカメラボディ+レンズ2,3本を収納することができますが、バッグ自体の重量が重いこともあり、ストラップ側の肩の負担は相当なものになります。
カメラバッグの収集自体が趣味であれば最高のバッグですが、実用面ではあまり優れていないため、売却も考えています。

アブラサス とれるカメラバッグ

カメラ好きには有名なカメラバッグです。
すぐに”撮れる”カメラバッグとして考え抜かれたとても使いやすいカメラバッグです。
撮影モードというバッグを体の前に持ってきさえすれば、撮影に関する準備は万全となります。
カメラの取り出しからレンズ交換まで、思うがままにスムーズに対応できます。
持ち運び時にはメッセンジャーバッグとして体に密着させることができますので、重量級のレンズを収納してもなんとかなってしまいます。
コレだけでも十分に機能的なバッグなのですが、ほぼ完全防水な点も見逃せません。
撥水加工された本体と止水ジッパーによって、悪天候時の安心感は他のバッグには変えられない点です。
小型軽量で機能的、耐環境性も備わった素晴らしいカメラバッグです。
実際にブラックとグレーの2色を使い分けていますので、こちらのバッグも手放すことはないでしょう。

アブラサス ブロガーズトート

とれるカメラバッグと同様の企画から開発されたトートバッグの”ブロガーズトート”です。
カメラバッグでもないトートバッグで、もともとはノマドワーカー向けのなんでも自由にポンポン荷物を入れられるトートバッグです。
内部は荷物の仕分けができるようにポケットが豊富に配置されており、PCスペースやA4書類にも余裕で対応しています。
バッグの外側はとれるカメラバッグと同様に撥水加工がされており、悪天候に強いばかりか、地面などにも気軽における点は見逃せません。
トートバッグとしては破格に大容量であるにもかかわらず、バッグ自体の重量は非常に軽く作られているため、インナーケースを併用して、カメラバッグとして使用しています。
トートバッグ型のカメラバッグの最大の利点は、カメラの取り出しが非常に容易であるという点です。
バッグの蓋を開けるという作業がないだけで、バッグからカメラを取り出すほどでもないな…という一瞬のためらいをなくすことがっできます。
究極に言えばカメラバッグはブロガーズトートのみで十分とも言えるほど、使い勝手の良いトートバッグです。

Acru コルメナtypeII

こちらは正真正銘のトートバッグ型のカメラバッグになります。
レザー用品を扱うAcru製ということもあり、レザー使いが実にかっこいいカメラバッグです。
非常に大容量なバッグで、付属のパーテーションを使えば、数泊程度の旅行もこなせてしまうほどです。
細かな仕切りも多数あり、内部にはPC用、A4書類用のスペースがあり、外側にもスマホ用や小物入れまで完備されています。
更にペットボトルを収納する外付けのケースもあり、あらゆる荷物の収納に困ることがありません。
また、トートバッグではあるのですが、厚めのパットがついたショルダーベルトも付属されており、このショルダーベルトが不思議と体にフィットして、実重量以上に軽く感じられるバッグでもあります。
同社のボノと比べ、実用面にも優れるバッグであることと、販売数・期間とも短かったこともあり、あまり世に出回っていない貴重なバッグでもあります。
今後も使い続けていきたいと思います。

その他のカメラバック

その他にも、
nadowa velo
monogram のショルダーバッグ
ona brixton
ona Astoria
アブラサス ひらくPCバッグ
PeakDesign エブリデイバックパック
PeakDesign エブリデイメッセンジャー
incase ari
等々、カメラバッグは多数を使用していますが、どれもオビタスキ状態となっています。

究極のカメラバッグはただの袋であるブロガーズトートか

カメラバッグの究極とするところは”ただの袋”だと思っています。
カメラを無造作にバッグに突っ込んで、撮りたいときにサッと取り出す。
スナップ撮影にとってバッグから取り出すことをためらった時点で、カメラバッグとしての機能を成していないと思うのです。
その点でも、ただの大きな袋でもあるブロガーズトートは究極のカメラバッグなのかもしれません。
非常に軽くそれでいて丈夫、荷物の仕分けも豊富で自由自在に使える。
カメラバッグ以上に便利に使え、持ち出し場所や天候、荷物の大小を気にする必要もなく、いつでもどこでも気軽に持ち出すことができます。
カメラバッグ沼に沈みきった結果、もう、カメラ専用のバッグは必要ないということに気付かされました。
この記事を作成することによって、ブロガーズトートを使いたいと思うようになってきました。

バックパック型カメラバッグの回答「エブリデイバックパック20L」を購入(レビューその1)

カメラバッグ沼の出口としてマスタートラベラーズカメラバッグを購入したところです。
バックパック型、メッセンジャーバッグ型、スリングバッグ型と3WAYバッグとして利用できる特殊なカメラバッグで、用途に応じて使い勝手よく利用しています。
kotomono.hatenablog.com

本格的なバックパック型のカメラバッグを使用したことがなかったため、マスタートラベラーズカメラバッグを通じて、バックパック型のカメラバッグの利点を多く感じることがありました。
そこで、専用のバックパック型カメラバッグも一つ持っておきたいと思うようになり、各所で絶賛されているPeakDesignのエブリデイバックパックを購入してみました。

エブリデイバックパックバックパックの利点を知る

バックパック型カメラバッグの最大の利点は肩への負担の少なさかと思います。
他のバッグに比べ、単純に両肩でバッグを背負えるため、絶対的に低負荷で荷物を持ち歩くことができます。
カメラ関係の機材はどうしても重くなりがちですので、その点ではバックパック型との相性はとても良いのです。
しかし、一般的なバックパックからの機材の取り出しは、一度バッグを地面に下ろす必要がある等、決して快適とは言えませんでした。
そのため、最近のバックパック型カメラバッグには側面からの機材の取り出しに対応しているものが多く、エブリデイバックパックもその点に特化したバッグになります。

デメリット

まずは悪い面から紹介を。

耐久性の低さ

今回選んだカラーは新色の”ジェットブラック”なのですが、こちらの生地は非常に傷が目立ちやすく気を使うという点です。
外装はカメラバッグによく用いられるナイロンとは異なる素材のようで、決して耐久性がないわけではないのでしょうが、傷が付きやすいのです。
他の色で、このようなレビューは見かけたことがないため、ブラック特有の特徴のようです。ブラックを検討している方は注意が必要です。
傷以外にも全体的に耐久性が低く、バッグ背面の背中に当たる部分などは、生地の破れが早い段階で現れてきます。
上部スペースにアクセスするためのマグフラップも、金属どうしが接触するため、塗装剥がれによる地金の露出もあっという間です。

裁縫の甘さ

コレに関しては各所で言われているかと思います。
製品のコンセプトや使い勝手、使用している材料へのこだわりが高水準であるからこそ、裁縫の甘さが際立っています。
それも1箇所2箇所であれば問題にならないのでしょうが、あらゆる箇所の裁縫が甘いのです。
見た目はもちろん、耐久性にも問題がありそうなレベルです。

ショルダーベルトの薄さ

「重量級の荷物も軽く感じる」というのはエブリデイバックパックの最大の利点であり、この点は実際に使用してみて感じられた点です。
しかし、やはり実際に使用しなければわからないことがあるようです。
それは、ショルダーベルトの薄さや細さです。
大型のバックパックのショルダーベルトは、往々にして厚く太いものですが、エブリデイバックパックは非常にスマートなベルトとなっています。
よくできたバッグであり、重量自体は肩から背中、腰にまでうまく分散され、とても軽く運搬することができます。
しかし、ショルダーベルトが薄く細いためか、肩から上腕の付け根、脇にかけて"締め付けられる感"がとても強く、長時間の利用は難しいと感じました。
血が止まっている感じと言えばわかりやすいでしょうか。
もちろん、バッグ内の重量や個人の体型の問題もありますので一概には言えませんし、このようなレビューも見たことがないため、一個人の感想と捉えていただければと思います。
フィット感が良すぎるための弊害とも言えるのでしょうか。

メリット

良い点に関しては、たくさんのレビューにあるとおりかと思います。

圧倒的な機能性

バッグを背負ったままバッグの中にアクセスするタイプのカメラバッグの中では間違いなくナンバーワンの性能かと思います。
カメラを取り出す際には、バッグのサイドが完全に開くためカメラが取り出しにくいこともありませんし、レンズ交換も余裕でこなします。
細かな収容も数多くあり、また、可変式のパーテーション(ディバイダー)はこのためだけにエブリデイバックパックを使ってもいいくらいです。
(ディバイダー単体での販売をしたら飛ぶように売れると思うのですが…でもバッグ本体が売れなくなるのかな。)
ショルダーベルトの付け根が固定されておらず、自由に回転するため、幅広い体型にフィットする構造になっています。
ショルダーベルトの長さ調整も簡単で、チェストベルトにウエストベルトまで完備とスキがありません。

バッグ容量の自由さ

最大容量が20Lのバッグですが、上部の収納部分であるマグフラップを最小にすると12Lのバッグとして使用できます。
すると、一気に小型のカメラバッグとして利用でき、見た目の圧迫感や威圧感が抑えられます。
イメージは何でも入る大型のカメラバッグなのですが、実際はそこまで大きくなることはありませんので、気軽に持ち出すことができます。

まとめ

バッグとしての機能性に優れ、見た目も実にカッコいいカメラバッグになります。
容量のわりに小型のバッグで、まさに毎日常用できるバッグとして活躍してくれることと思います。
ただし、耐久性に目を向けると途端に不安なバッグになってしまいます。
カメラリュックとしては高価な部類ですので、長く使いたいと思うのが当たり前です。
しかし、スレに弱い生地のためくたびれ感が強くなり、裁縫の弱さによりバッグとしての機能の維持にも疑問があります。
機能性に関してはバックパック型のカメラバッグの中では間違いなく一番と言えるほどです。
特に、再度全面がフルオープンになる使いやすさとディバイダーによる柔軟な対応力は他のカメラバッグにはない優れた点です。
だからこそ、バッグ本体の耐久性への不安は少々残念な点でした。
実際に使ってみなければわからないのがカメラバッグでもあり、沼の深さを再認識する機会となりました。