ミラーレスカメラ全盛の時代で、一眼レフカメラは趣味性の強いカメラとなってしまいましたが、趣味性が高いからこそあえて使いたくなるのが天邪鬼というものです。
過去の記録を辿ると一眼レフカメラを使わなくなって2年程経過していたようです。
久しぶりにニコンの一眼レフカメラを使用してみると、やはり一眼レフの使用感はミラーレスとは比べ物にならないものがありました。
ミラーレスカメラから一眼レフカメラに持ち替えてみて
ミラーレスと比べると重い
Nikon D500を持ち出すようになり、一番に感じたことはやはりその重量感です。
単純な重量増となりますので、バッグで持ち運びをしている際には重さを感じます。
ただ、今はカメラバッグに「マスタートラベラーズカメラバッグ」を利用しているため、Nikon D500を持ち出していても苦労を感じることはありません。もう、雨の日以外に他のカメラバッグは必要なくなってしまいました。
kotomono.hatenablog.com
単純な重量ではミラーレスカメラには絶対的に敵わないのですが、ひとたび手に取りカメラを構えると一気に軽く感じられます。
近年のニコンに採用されている深いグリップは、まさに手に吸い付くようで、実際の重さ以上に軽く感じられます。
圧倒的なAF性能
D5譲りの153点AFシステムはまさに圧巻の一言で、フォーカスに関する不安が一切なくなりました。
Nikon D500
TAMRON SP AF 90mm F/2.5 (52E)
FUJIFILM X-T20を利用していたときもAFの進化を感じていましたが、やはり、初動のつかみの遅さや、AFを一度外してしまうと再度補足するのは困難でした。
その点Nikon D500はAFのつかみは一瞬で迷いがなく、AFを外したとしても一瞬で復帰します。そもそも外すこともあまりありませんが。
それより、ファインダー内に被写体を捉え続ける”腕”の方が重要で、撮り手の力量が試されるところです。
光学ファインダーが最高で至高
ファインダーに関しても、やはり一眼レフの光学ファインダーは気持ちがよく、被写体を捉えるのが容易です。
Nikon D500
TAMRON SP AF 90mm F/2.5 (52E)
ミラーレスカメラのEVFの進化も素晴らしいものがありますが、いくらリフレッシュシートが向上しようとも、大きくカメラを振った際の残像感や、若干の遅延など、高額ファインダーの”あたりまえ”を実現するのはまだまだ先のことのようです。
大切なのはレスポンスとリズム
動作に関するレスポンスもミラーレスカメラとは比較になりません。
Nikon D500
SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO (Model A09)
カメラの電源を入れる、ファインダーを覗く、フォーカス、撮影。
この一連の動作が途切れることがありません。
FUJIFILM X-T20では、電源を入れてから操作可能になるまでの一瞬の間があり、ファインダーを覗く際にはEVFへの切り替えに時間がかかり、爆速ではないAFを使いこなす必要がありました。
もちろん、静物撮影には全く問題のない速度ですし、富士の画作りは他のメーカーを圧倒していますので、その点は最大限評価できるところです。
それでも、スナップ撮影を主被写体としている私としては、サッと構えてサッと撮れるNikon D500のスピード感はもはや手放せません。
D7200やD750と比較して
ニコンの一眼レフは晩年D7200やD750を利用していました。
Nikon D500
SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO (Model A09)
当時はその性能に全く不満はなく、特にD7200に関しては完成された性能が感じられました。
ただ、AFに関して、周辺のシングルセンサー部分はフォーカス精度という点に関して信頼感はなく、中央付近のクロスセンサーばかり使用していました。
その点、Nikon D500は画面の周辺部分までもがクロスセンサーを配しており、どのAFポイントでも信頼して使用することができます。
また、こちらも上位機種にのみ設置されている「サブセレクター」は、親指AFを利用する際にもすばやくAFポイントを変更でき、格段に操作性がよくなっています。
不満点
”写真を撮影する”ということに関しては全く何ら不満はなく、究極に”カメラ”であることには疑いようもありません。
初心者こそ、ミラーレスカメラ等に妥協することなく、カメラを楽しむためにはNikon D500を購入するべきです。
現在、発売から2年程経過しており、フラッグシップ機種とは思えないほどの価格で購入することができます。
唯一の不満点というかニコン機種の特徴とも言うべきは「画像の再生が遅い」という点です。
再生ボタンをおしても1秒ほど待たされることが時折あり、その再現性がよくわからないという点です。
実用面ではまったく問題がないのですが、LCDを主とするミラーレスカメラに勝てない点でもあります。