ようやくKZ ASXが到着しましたので、ファーストインプレッションを。
ASXファーストインプレッション
ASXはZAXの様に誰もが高評価ということにはなっていません。残念ながら。
ただこれには理由があるように思います。
ASXについて書いている多くの方は、「何で聞いているか」を明確にしていないのです。
そこで、手元にある視聴環境で聞き込むほどは聞けていませんが、聴き比べをしてみました。
なお、音源は誰でも簡単に聞けるようにYouTubeとしました。
ケーブルは8芯の銀メッキ線、銅線の混合線にリケーブル、バランス接続で視聴しました。
なお、箱出しは籠った音がしたため、「1時間のエージングプログラム後」に視聴しています。エージング後は籠りはなくなりました。
スマートフォン(ファーウェイ nova3)
音場がとにかく狭い。
その狭い空間に大量のBAから繰り出される音の波が、見事に喧嘩し始めます。
とにかくうるさい。耳障り。
ボーカルも何もかも、音の洪水。
ZAXは普通のスマホでもそれなりになってくれますので、明確にZAXの方が高音質だと感じられます。
スマートフォン(AXON 7)
流石、音楽特価のスマホといったところ。
D/Aコンバーターに旭化成の「AK4490」を搭載し、普通にDAPとして利用可能なスマホです。
nova3とは比較にならない音の良さです。
音場は一気に広がり、大きな空間の至る所からいろいろな音がはっきりと聞こえます。
それでいてボーカルの邪魔もしません。いい音♪
iPhone 5s(iPhoneはここで止まっています…)
nova3よりは広い音場も、やはり空間の狭さを感じてしまいます。
ただ、音の分離は思った以上に良く、普通に聞ける。不思議。
Sabaj D5
うーん。 いい!
けど、聴き疲れするかな、といった印象。
ZAXより音の情報量が多く、音の分離は素晴らしい。
音場はZAXより狭く感じる。
高音は良く出て、中音はボーカルが素晴らしく、低音はしっかり出ている。
このように、出力側にある程度の力が必要なようです。
このため、評価が賛否分かれているようですね。
一本目の中華イヤホンとしては決してオススメできないですが、沼の住人にはイチオシイヤホンというのが初日の感想です。
エージングで変わるのか楽しみですね。
ファーストインプレッション段階ですが、ZAXとの比較ではまだZAXをお勧めしたいところです。
ZAXのコスパの良さは素晴らしく、本体も小さいため長時間つけていてもあまり疲れません。
それに比べASXは本体がZAXより2回りほど大きく、音の聴き疲れとともに、本体の疲れも感じます。
さらにZAXはスマホでも聞けてしまうほど万能は高音質ですので。
というより、手持ちの中華イヤホンのインピーダンスと感度を調べてみると、わかったようなわからないような状態になりました。
KZ ASX
インピーダンス:20Ω
感度:106dB
KZ ZAX
インピーダンス:24Ω
感度:113dB
KZ ZXN PRO X
インピーダンス:25Ω
感度:112dB
KZ ZST X
インピーダンス:12Ω
感度:107dB
KZ EDX
インピーダンス:23Ω
感度:112dB
感度が圧倒的に低い代わりにインピーダンスが若干低い程度なので、鳴らすのにはある程度ボリュームを上げる必要があります。
具体的にはZAXで音量50のところ、同程度の音量を取るためにはASXは60~65程必要です。
なお、「yama - あるいは映画のような」のイントロ10秒程を鳴らし切ったのはASXが初です。ZAXでも厳しかったのですが。。。すばらしい。
また、外観は正直見られたものではないですね。噂の「白い詰め物」も左右非対称で適当ですし。